オックスフォード英語辞典にフィリピン語の11語が新たに追加(2025年3月)
2025年3月、オックスフォード英語辞典にフィリピン語由来の11語が新たに収録されました。これらの言葉は、日常生活から感情表現、食文化まで、フィリピンの多様性を映し出しています。

フィリピン文化の誇りが世界に認められる歴史的瞬間
2025年3月のアップデートで、世界的に有名な《オックスフォード英語辞典(OED)》にフィリピン語由来の11語が新たに追加されました。これらの語は、フィリピンの文化、日常生活、そしてユニークな感情表現を反映しており、国際的な注目を集めています。
「翻訳不可能な言葉」とは?
OED公式サイトでは、「翻訳不可能な言葉とは、他の言語には存在しないが、ある言語で辞書に登録された言葉のことが多い」と説明しています。つまり、それらの語は他の言語にぴったり当てはまる言葉がないため、借用されることが多いのです。
新たに追加されたフィリピン語の11語
1. CR(シーアール)
トイレや洗面所を指す「Comfort Room(コンフォート・ルーム)」の略。フィリピンで広く使われている言い回しです。
2. Gigil(ギギル)
怒り、興奮、または「かわいすぎる!」という感情から体が震えるような感情。赤ちゃんやペットを見るとつい感じてしまうあの気持ち。
3. Kababayan(カババヤン)
同じ国、地域、または故郷の出身者を指す言葉。さらに、サラコットの形をした黄色いマフィンの名前でもあります。
4. Lumpia(ルンピア)
肉や野菜を薄い皮で巻き、揚げたスプリングロール。フィリピン料理の代表的存在。
5. Salakot(サラコット)
農民が使う伝統的な帽子で、日差しや雨から身を守るためのアイテム。広いつばと円錐形が特徴。
6. Sando(サンド)
ノースリーブのシャツ。フィリピンの暑い気候で日常的に着られるアイテムです。
7. Thomasite(トマサイト)
1901年、米国からフィリピンに派遣された教育者のこと。英語教育と近代教育制度の導入に貢献しました。
トーマス派の信者たちと現地の少女たち、フィリピン、マニラ、1902年。Credit: John Tewell
8. Videoke(ビデオケ)
カラオケの一種で、歌詞がスクリーンに表示され、パーティーやバーなどで人気のエンターテイメント。
9. Load(ロード)
プリペイド式携帯電話にチャージするクレジット。フィリピンでは「ロードを買う」が一般的表現。
10. Terror(テラー)
厳しくて怖い先生のことを意味するフィリピン英語の用法。
11. Pinoy(ピノイ)
フィリピン人またはフィリピン文化を表すカジュアルな形容詞。
フィリピン英語の文化的マイルストーン
オックスフォード英語辞典にこれら 11 のフィリピン語が収録されたことは、言語として認められたというだけでなく、フィリピンの文化、アイデンティティ、そして世界的な影響力を讃えるものでもあります。世界がますます相互につながるようになるにつれ、言語は新たな現実を反映して進化します。これらの言葉は、国家間の架け橋として、またフィリピンならではの経験の証として機能します。
世界中のフィリピン人にとって、OED へのこれらの追加は誇りの源であり、世界が一度に 1 語ずつ耳を傾け、学んでいることを示しています。
Nipino.comは、正確で本物のコンテンツを提供することに尽力しています。ここをクリックしてご意見をお聞かせください。